163: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/05/26(金) 21:29:14.75 ID:okCOm2oLO
リナ「はぁーい!ご来店ありがとうございまーす!リーナでーす♪」
「…」
リナ「何ー?お客さん暗いよー?何かやな事あった?」
「…ええ」
リナ「…そうなんだー…じゃあさ、飲んで!今だけでも忘れよっか?」
「…頂きます」
リナ「何それー!丁寧過ぎー!」
「あ、す、すいません…慣れていないもので…」
リナ「お客さん何歳?」
「…もう、40を…」
リナ「え!?それでこういうお店初めて!?」
「…え、ええ…」
リナ「真面目だねー…今時珍しー…」
「…妻以外の女性とは、ほとんど会話もしたことがなくて…」
リナ「…もしかしてじゃなくても、別れちゃった?」
「…ええ」
リナ「…そっかー…真面目そーなのに…」
「私と妻は、同じ職業で…ですが稼ぎに大きく差があって…」
リナ「奥さんのが稼いでたの?」
「…ええ」
リナ「ふーん…まあ、無いことはない、よね」
「…私には才能が無いのだと、よく他の仕事をするよう勧められました」
リナ「…」
「…ですが、女々しいことに私は諦めきれず…最後には愛想を尽かされました。あれこれと尽くしてはみましたが…」
リナ「…そうなんだ」
「結局妻は新しい出会いを見つけ、出ていきました。…しかも」
リナ「?」
「一人娘すらも取ろうと、浮気相手に何度も会わせていたんです。懐くように、と」
リナ「…ほー…」
「娘はそれが浮気相手だとは知らず、まるで近所の人に接するように仲良くなっていました」
リナ「うん」
「…ですが、その背景を知らなかった私は、妻の浮気を知った時、娘もきっと分かっていたのだと、つい…当たってしまいました」
リナ「…あちゃー…」
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