57: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/10(水) 00:45:56.74 ID:/QEg56gn0
「観測班より報告!ホ級通常種、此方への進行を停止!反転し後退していくとのことです!」
「おい見ろ!Helmの奴等が逃げていくぞ!!」
非ヒト型とはいえ、【flagship】の瞬殺は奴等にとって流石に少し想定外だったらしい。
それまで膨大な撃墜機を出してもどこぞの島国宜しくkamikazeを繰り返していた深海棲艦機が、潮が引くように空へと舞い戻っていく。
ホ級の進撃が止まったという報告が流れたこともあって、一瞬弛緩と安堵が入り交じった空気が流れた。だが、それはあくまで一瞬に過ぎない。
(=#゚ω゚)ノ《今のうちに各区画は物資を補給、それから戦力の再編を急ぐよぅ!!それと市民の避難を更に急がせるんだよぅ!!》
無線越しのイヨウ中佐の声に、弾かれたように全員が活動を再開する。避難誘導の声が今まで以上に大きく響き、負傷者の確認や弾薬の点検のための点呼が飛び交う。此方の影響下にあるベルリン東部以外で、通信が繋がらないかどうかを試みる声も聞こえてくる。
('A`)「………」
イヨウ中佐を初め、誰もが理解している。今の攻撃は跳ね返したが、それはとりもなおさず奴等に俺たちの力を見せつけたということだ。
奴等は俺たちが、艦娘がいなくても十分に抵抗し得る戦闘能力を持っていると理解した。理解した以上、もう“ターキー・シュート”は起こらない。
次の攻撃は、より本格的に此方を叩きつぶすために動いてくる。
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