56: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/10(水) 00:43:53.18 ID:/QEg56gn0
『───ア゛ッ、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!?』
プーマ二台の砲塔から放たれたスパイクLR対戦車ミサイルが、相次いでホ級flagshipの巨体に直撃する。
片方は頭、片方は砲塔。
轟音が響き、破片が飛び散り、ホ級は苦悶の声と共に着弾箇所をのたうちまわる。
指の隙間からは、血の代わりに凄まじい量の黒煙が吹き出した。
《だーんちゃーーーく!!どーだいこの威力!》
《落ち着け5号車!少尉、続けて撃ちます、いいですか?!》
('A`)「許可する!第ニ射は頭部集中、間髪入れずにトドメを刺せ!!」
《《Jawohl!!》》
深海棲艦は、艦娘同様“歩く戦艦”だ。例え第4世代戦車や最新鋭の歩兵戦闘車が雁首を揃えても、闇雲に攻撃をするだけなら駆逐イ級すら一隻仕留めるのに膨大な犠牲が必要となる。
ただ、同時に奴等は“生ける戦艦”でもある。生き物は、戦艦や戦車よりも“効率的に殺す手段”が圧倒的に多い。
《────弾着、今!!!》
『ア゛ッ………ア゛ァ゛ッ…………』
700mmという高い貫通能力を持つミサイルは、傷口を覆っていたホ級の手の甲を引きちぎり、その下の頭を抉り取る。
その傷口に2発目が飛び込み、炸裂し、吹き飛ばす。
頭を失ったホ級flagshipは、びくびくとニ、三度痙攣した後家屋を巻き込みながら地面に倒れ込んで“絶命”した。
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