439: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/29(木) 00:27:57.36 ID:8fhCldZ+0
『ギィッ………!』
ここにきて、目の前の三隻も焦燥を露わにした。俺の前進が「やけくそのkamikaze」なんかじゃないことに、「KLX-250による自爆攻撃」が二重の目眩ましであることに、ようやく奴らも気づいたのだろう。
『ア゛ア゛ア゛ッ!!!』
あからさまに苛立った声で、軽巡棲姫は俺に再度艤装を向ける。
(メ#'A`)「はっ、不機嫌だなお姫様!!」
軽巡棲姫は目元をゴーグルのようなもので覆っており、他のヒト型に輪を掛けて表情が読みにくい。だが、上げられた声には苛立ちと、俺への殺意が溢れていた。
そりゃそうだ。奴らはあれだけはっきりと人類を見下している。艦娘に比べて、少なくとも陸の俺達は恐れるに足らない存在だと蔑んでいる。
そして、その自分たちに遙かに劣るはずの存在に翻弄され、幾度も策を破られ、同族を殺され、今また自らの思惑さえ逆手に取られて追い詰められている。
苛立たないはずがない。焦らないはずがない。
軽巡棲姫にしてみれば、この行為は憂さ晴らしなのだろう。何らかの策を弄そうとするこざかしい陸の猿を、自らの一撃で吹き飛ばしてやろうという八つ当たり。
─────だが。
(#メ'A`)「遅えよ」
全ては、賭けだった。
もしも軽巡棲姫が、中核艦隊を引きずり出されたことに対する苛立ちを抱いていなければ。
もしも俺達の策を自ら潰す方向に動かなければ。
そしてなにより、もしも俺が軽巡棲姫ののど元までたどり着けなければ。
一つでもズレれば、何かもが瓦解した分が悪いどころではない危険な賭け。
だが、俺達はその賭に勝った。
(#メ'A`)「チェックメイトだ化け物ぉおおおお!!!!!」
叫び、全身を躍動させ、腰から取り出した【切り札】を──────フラッシュバンを奴らの足下に投げつける。
彼我の距離は、50M。
『『『────アアアアッ!!!?』』』
閃光と、爆音。
三隻の動きが、再び止まった。
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