428: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/26(月) 02:07:20.87 ID:xO5NyUVn0
まぁ、最高の結果が生まれたとはいえ危機が去ったわけではない。
『─────ア゛ア゛ア゛ア゛!!!』
(;'A`)「っ、お盛んなことだな!」
過去に交戦した深海棲艦の行動パターンからある程度解ってきたことだが、あいつらは(特定の個体を除いて)“同族”の死や損傷に強い反応を示す場合が多い。後ろのチ級もどうやらその類いのようで、単装砲と機銃による攻撃の勢いが今までより更に増した。車や瓦礫が転がっていても、お構いなしにそれらも砲撃で吹き飛ばしながら追ってくる。
────あっという間に距離が詰められるが、今の俺にとっては寧ろありがたい。
('A`)「………」
一つだけ持ってきていた手榴弾を腰のベルトから取り外して、ピンを抜く。タイミングを計り、後ろに転がす。
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!』
………チ級の沈黙の時に、解ったことは三つ。
一つ、上半身は例の障壁によって通常兵器ではダメージが与えられないが、下半身のバイク部分は何らかの理由で障壁の効果が及んでいない。
二つ、バイク部分については耐久力も高くない。
三つ、チ級は特に地上戦に不慣れなためか、不測の事態に弱い。
故に。
『ア゛ア゛ア゛───ヴアッ!!?』
('A`)「Fahr zur Holle」
冷静さを欠いた状態のもう一隻を破壊することは、これら三点を考慮すれば簡単だ。
ご丁寧に直進してきてくれたチ級の前輪が手榴弾の起爆によって吹き飛び、残った後輪部分に火が回った状態でチ級が転倒する様を一瞬だけ確認する。此方としては足さえ奪えれば十分なので、直ぐに視線を戻す。
『グア゛』
ただ、背後でもう一つ大きめの爆発が起きたのだけは音で理解できたが。
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