427: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/26(月) 01:13:34.65 ID:xO5NyUVn0
おそらく、雨水が溜まっていた砲撃痕に気づかず前輪を引っかけたのだろう。僅かに背後を振り返ると、まるで前転しようとしているかのように後輪を上に向けて飛翔するチ級の内一隻の姿が見えた。
『ギァアアアアッ!!?』
自身が意図しない形で跳躍してしまったチ級は態勢を立て直せず、そのまま道路脇のビルの一つへと突っ込む。横向きで支柱に衝突した際に「車体」がへし折れ、後ろ半分が脱落する。
『グアッ……アァッ……アァァ………』
前輪だけになった下半身では到底まともな着地などできず、転倒したチ級の身体は数メートルにわたり地面を転がった後街灯に腹をぶつけて止まった。
気絶したのか、或いは完全に撃沈できたのかをしっかりと確認する暇はない。ただ、あれだけ完全に移動手段が破壊されれば追撃はできない。
(;'A`)「よしっ!」
狙い以上の結果が生まれ思わず拳を握りしめる。
チ級の艤装がもしリ級達が乗っていたバイクと同系統のものであるとすれば、此方が乗るミリタリータイプと違って極端な荒れ地の走行は考慮に入れられていない可能性が高くなる。バイカーギャングの目的は基本的に示威行為であり、改造は自然速度を出すためのものに限定されるはずだ。人が殆ど通らない荒れ地を走るための対策が施されているとは考えづらい。
そのため此方の軍用オートバイでも走行が困難な地形におびき寄せられれば破壊とまではいかずとも距離を大きく開けるチャンスができると踏んでいたが、一隻が早々に完全脱落といい意味で計算が外れてくれた。
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