('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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426: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/26(月) 00:51:03.23 ID:xO5NyUVn0
通りに入った瞬間、今までと“質”が違う揺れを感じた。つんのめる形で後輪が浮き上がり、一瞬逆ウィリーのような状態になって数メートル走行する。

(;'A`)「おぉっとぉ……!?」

転倒しかけた車体をなんとか立て直し、そのまま前へ。

俺が突入した通りは、今までは走行を回避していたレベルの量の砲撃痕や隆起、陥没、放置車両などがある荒れ果てた道路。当然、移動の難易度は今までの比ではない。

バイクが浮き、揺らぎ、滑り、そこら中にぶつかる。車体のありとあらゆる装置やパーツが悲鳴を上げて、途切れない揺れが俺の肋骨を軋ませた。

(; A )「がぁっ!?」

突き出していた自動車のパイプにひっかかり、足の軍服が破れ脹ら脛の皮膚を裂く。鋭い痛み、だが視線を切ればたちまち大事故待ったなしだ。

『『────!!』』

当然、チ級も俺を追って通りに入る。乗用車を殴り飛ばし、水溜まりを蹴立て、速度を落とすことなく俺へと迫る。

『────!?』

『ア゛ア゛ッ!?!!!!?!』

そして、内一隻が悲鳴と共に空に舞い上がった。


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