342: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/10(土) 23:42:17.62 ID:Ha2dbAED0
(;'A`)「全歩兵隊、目標を重巡リ級eliteに変更しろ!!」
ざわりと肌が粟立ち、背中に先程の何十倍も強い寒気が走る。ほとんど反射的に叫びつつ、G36Cを俺自身もリ級eliteに向ける。
(;'A`)「戦車隊への攻撃を絶対に許すな!倒せなくてもいい、とにかく攻撃を集中して足だけでも止めろ!!」
「「「Jawohl!!」」」
当然歩兵の携行火器などどれだけ寄せ集めても効果が無いとは解っているが、撃たずにはいられない。指示を出さずにはいられない。
一応言葉にしたとおり、ツン達装甲車隊を破壊させないという理由もあるにはある。残りたった2隻とはいえ前段艦隊は全滅には至っていない。ここで戦車を潰されてホ級達の雪崩れ込みまで受ければ、俺達の区画は全滅も十分視野に入る。最低限正面の敵艦隊を完全に沈黙させるまでは、別働隊との連携を維持して戦車隊に働いて貰う必要がある。
それでなくても向こうが撃ってくるのは重巡の主砲撃だ。密集した状態で直撃を受ければ、それだけでも損害は甚大になる。
だが、そう言った理屈や理論は全て建前に過ぎない。
割合として最も大きく、かつ単純な理由は、恐怖。
奴の感情を知ることで唐突にわき出た恐怖と嫌悪が、俺を攻撃に突き動かした。
(;'A`)「────Feuer!!」
全身に靄のように纏わり付く恐怖を振り払おうとするように、俺は声を限りに叫ぶ。
幾十の砲撃が、幾百の銃撃が、全方位から“化け物”に殺到する。
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