309: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/06(火) 23:38:00.51 ID:7DWlqEE60
『ウォオオオオ………』
「Enemy down!!」
('A`;)「よし、さい先が───うおっ!?」
(;//‰ ゚)「Ups?!」
既に自走砲隊の攻撃で十分な損害を受けていたのか、ハ級の方が早々に蹌踉めき道路に倒れ込む。
だが、喜ぶ間もなくその後から突き出された艤装が火を噴き、弾丸が低弾道で俺達の頭上スレスレを飛び過ぎた。
『キィアアアアアアアアアアアッ!!!!!』
('A`;)「っ」
砲撃を食らった装甲車数両の爆発音を掻き消すようにして、その艦は声高に叫ぶ。他の非ヒト型よりも1オクターブ高い鳴き声は不快感も増しており、耳を抑える手を止められない。
( <●><●>)「………相変わらず奇っ怪な外観ですね」
声の主の姿を目にし、ティーマスがぼそりと呟いた。
軽巡級の個体であるそいつは、ホ級やト級と同様に頭部と思わしき位置には眼球がない。
のっぺりと頭を覆う白い表皮は被り物のようで、世界的に有名な某ホラー映画の殺人鬼を連想させた。先ほども言った通り眼球はないが、人ならば眼に当たる位置に切り抜いたような穴が空いていることも余計にマスクのような印象を与えてくる。
ホ級やト級に比べるとやや人間に近い体付きといえる。だが胸から下を覆う嘲笑を浮かべたような形の大顎と完全に艤装と融合した右手、何よりもその顎の最下部から突き出した地上を移動するための蜘蛛のような八本の足が明確に“奴”を化け物としてカテゴライズさせた。
『キィアアアアアアアアアアアッ!!!』
奴────軽巡ヘ級が、右腕を此方に向けながらもう一度雄叫びを上げる。
('A`;)「散開!!」
2発目の砲弾が、新たに何両かの装甲車を吹き飛ばした。
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