298: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/05(月) 22:08:56.02 ID:MGWwwK4M0
《パンコウ区オシエツキー通り、敵砲弾が直撃!機動警官隊と歩兵分隊に死傷者多数!!》
《高層観測班、既に拠点ビルの半数が崩落し通信途絶!!Prinz Eugen、水偵の高度は維持してくれ!!》
《Jawohl!!》
俺の容姿に関する諸々はともかくとして、援軍到着後も状況は引き続き芳しくない。第二陣まで殲滅されたとはいえ、前段艦隊の非ヒト型は未だ優に40隻を越える───最悪50隻に届く戦力を保有している。
加えて、後衛には軽巡棲姫ら中核艦隊も健在だ。大編隊による空襲も、F-16の波状攻撃で何とか防いでいるがいつまで持つかは解らない。
ただし、苦境であること自体は変わらないとしてもその「度合い」も不変というワケではない。
('A`#)「CP、ポーランド軍の自走砲隊に前段艦隊の展開地点からシュパンダウ区への砲撃目標変更を指示してくれ!!」
(=゚ω゚)ノ《CPよりフロントライン、シュパンダウ区のどの地点だよぅ!?》
(#'A`)「シュパンダウ区ならどこでもいい、ただなるべく自走砲は全車両での砲撃を行うよう手配を!!」
(=゚ω゚)ノ《解ったよぅ!!》
普通だとここで目標変更の理由付けや砲撃座標の明確な指定を求めてくるのだが、イヨウ中佐は二つ返事で引き受けてくれた。やはり、こういった急場で即断即決を下してくれる上官はありがたいものだとしみじみ実感する。
(=゚ω゚)ノ《〜〜〜〜。
砲撃開始10秒前!前線各位、衝撃に備えよ!!》
きっかり10秒後、とびきり巨大な風船を破裂させたような乾いた音が背後で幾つも響いた。
(=#゚ω゚)ノ《弾着まで10秒……5秒………弾着、今!!》
優に20発を越える榴弾は、前段艦隊すら遙かに飛び越えてベルリンの西端へ。中佐のカウントが終わると同時に、家々の隙間を縫って30km彼方より爆発音が連続的に聞こえてくる。
(;//‰ ゚)「……砲撃が!?」
そして束の間、前段艦隊による砲撃がピタリと止まった。
('A`#)「Bismarck、同区画に主砲射撃!!位置はどうでもいい、とにかく一発ぶち込め!!」
《Jawohl!!
Feuer!!》
瓦礫だらけのベルリンを、「戦艦」の砲声が震わせる。
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