297: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/05(月) 22:02:14.93 ID:MGWwwK4M0
《Feind Artillerie! In Deckung!》
今度の砲煙は眼前───西側から一斉に上がった。数十発の砲弾が芸術的な弧を描き、唸りを上げて俺達の頭上を飛び過ぎる。
(=;゚ω゚)ノ《CPより各区、被害を報告せよ!!》
《トレプトウ=ケーペニック、第一砲兵隊展開地点に複数発が着弾!!120mm砲4門を失逸、死傷者多数!!》
《リヒテンバーグ区よりCP、突入してきたレオパルト2が今の砲撃で1両破壊!!また、ベルリン市警の狙撃班が通信途絶!!》
ξ;゚听)ξ《敵艦砲射撃を被弾しMi-24が一機墜落、巻き添えを食らってプーマ戦闘車を1両ロスト!
繰り返す、プーマ戦闘車ロスト!!》
悲劇的な報告が数多無線から流れる中、敵味方の砲撃は空中で激しさを増しながら入り乱れる。ベルリンの東西双方で幾つもの爆炎が上がり、建物の崩落音や深海棲艦の悲鳴、怒号がそこに重なった。
「敵艦砲射撃、来ます!」
('A`;)「伏せろ!!」
何発かの砲弾は、俺達が展開している地点の周囲にも着弾する。地面が震え、泥と砂利が飛び散り降りかかる。
……弾量はまだ大したことはないが、至近弾な上着弾地点が収束している。先の通信を聞く限り、後衛部隊にもかなり大きな損害が出た。やはり、敵前段艦隊は完全に混乱から立ち直っている。
(メメ<●><●>)「援軍到着で華麗に逆転開始、とはなりませんね。なかなか」
(メ'A`)「ま、小説や映画みたいに単純じゃないさ現実は」
ティーマスのぼやきにそう返しながら、俺の口元には思わず苦笑いが浮かんだ。
('A`)「たとえ映画だったとしても、俺達はそういう感動の場面を演出して貰える立場にはなれないだろうよ」
(メメ<●><●>)「そんなことありません。テネシャンスD辺りでボーカル勤めてそうですよ少尉」
('A`)「誰がジャック=ブラックだ」
だいたい体格的には真逆の系統だろ俺。
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