299: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/05(月) 22:17:43.80 ID:MGWwwK4M0
SKC/34型 38cm連装砲。史実で【戦艦ビスマルク】の建造をわざわざ遅らせてまで搭載された巨砲の威力は、現代においても健在だった。
深海棲艦の軽巡・駆逐共が放ってきた砲弾や自走砲隊の榴弾とは一線を画した、桁違いの一撃。かえって「轟音」以外の比喩表現が見当たらない凄まじい弾着音の後に、着弾点付近の建物が崩れ去る耳障りな騒音が続く。
《Prinz EugenよりCP、Bismarck zewiによる艦砲射撃の弾着を確認。なお、敵艦隊への損害は不明!》
《ちょっとドックン、命令があったから撃ったけどあんなところを攻撃して何か意味があったの?》
('A`)「まずいい加減人の名前を覚えてくれるとありがたいなお嬢さん」
とはいえ、ビスマルクが言わんとすることは解る。シュパンダウ区は敵前段艦隊の展開地点から離れていて、地図で見た限り街区の面積も狭くはない。38cm砲の巻き起こした爆発も、区画全体から見れば決して大きくはない。
一応襲撃開始直後に軽巡棲姫と護衛艦隊が目撃された区画ではあるが、「シュパンダウ区の中程で見た」という漠然とした情報のみであり明確な展開地点は不明のまま。そも、敵中核艦隊が未だにシュパンダウ区に展開しているという保障もなかった。
中核艦隊を本気で撃沈しようとするのなら、艦娘と自走砲を総動員してシュパンダウ区全域を更地にするほどの砲幕を張る必要がある。
『『『────ォオオオオオォオオオオオッ!!!!』』』
《Prinz Eugenより市内各区画に通達!》
尤も、俺は最初からそんなもん狙っちゃいないが。
《敵前段艦隊、砲撃を続行しつつ一斉に進撃を開始!!全艦がこちらに向かってきます!!》
(=゚ω゚)ノ《釣り出し成功、お見事だよぅ少尉》
さっすが中佐は話がわかる。
496Res/494.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20