292: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/02(金) 00:20:10.85 ID:qucG80lV0
「援軍………援軍だ!それも空軍や戦車まで!!」
「やった、やったぞ────!?」
歓声が上がりかけた瞬間を見計らったように、西側で上がる反撃の砲煙。戦闘ヘリの装甲が艦砲射撃に耐えられる道理はなく、直撃を受けたハインドが木っ端微塵になり、炎が発する熱が地上の俺達に吹き付けた。
('A`;)「逃げろぉ!!」
( <●><●>)「っ」
(*;゚∀゚)「ひゃあっ!?」
「Deckung!!」
ハインドの残骸が火の玉と化し、こちらへと墜落してきた。逃げ出した俺達の背後で残骸はホ級の屍に突き刺さり、一際巨大な爆発を起こす。
(;メ A )「コハッ────」
浮遊した身体が、近くの横倒しになった車に叩きつけられた。止まる呼吸と軋む骨、チカチカと視界に星が飛ぶ。
ξ;゚听)ξ《ドク!!貴方がいる区画でヘリが撃墜されたけど大丈夫!?応答してドク!!》
(メ;'A`)「ゴホッ……あー、何とか無事だ」
足下に転がった無線機ががなり立て、ツンの叫び声が朦朧とした意識を何とか繋ぎ止めてくれた。また気絶しようものならティーマスやジョルジュに何を言われていたか解ったものじゃない。
密かに感謝しながら腕に力を入れて身体を起こす。咳き込んだところ、何滴かの血が足下に飛散した。
ξ;゚听)ξ《無事なの!?本当に無事なのね!?》
(メ'A`)「繰り返すが無事だよ中尉殿。勿論最高の気分からはほど遠いがな」
ξ; )ξ《そ、そう……Je suis soulage》
最後の方は何を言っているのか解らない。ドイツ語でぉK。
(メ'A`)(しかしなんでここまで心配されて……あぁ)
生じかけた疑問は、幸い根付く前に氷解した。
前線指揮官が戦死となれば指揮系統が混乱しかねない、そりゃあ最優先の安否確認は当たり前だな。
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