260: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/25(木) 12:21:16.52 ID:Rz3NgEnD0
( <●><●>)「カールグスタフ撃ちます。音量注意です」
('A`)「あいよ、因みに後方の安全は確保されてるぞ」
( <●><●>)「ありがとうございます。
Feuer」
『ッアアオァァッッ!!!!?』
バックブラストの熱が頬を撫でる。砲撃はホ級の左肩に直撃し、奴は肩口を押さえながらふらふらと後退った。
『アァ………アァァ……』
『────……』
随伴のイ級達の内、向かって左手の個体はあのまま事切れたらしい。海兵隊のLAWになぎ倒された状態のままぴくりとも動かなくなっている。
右手のイ級も、猛烈な砲撃を三方から受けて虫の息だ。
「Feuer!!」
『オ゛ォ゛ア゛っ!?』
( <●><●>)「ターゲットにダメージ有り。
各位、砲撃に“間”が出来ないよう撃ち続けて下さい。特にホ級の艤装部分には集中攻撃を、我々に照準できないよう常に射線をぶれさせなさい」
軽巡ホ級に関しては、流石にeliteということもあってまだ抵抗の余力はありそうだ。ただ、ティーマスが周到に張り巡らした火線を間断なく全身に浴び続けており、その余力はみるみる削られていく。
「頭部と砲塔を狙い続けろ!奴に反撃の間を与えるな!!」
「イ級は通常種の上もう大破している、脅威じゃない!牽制射撃で十分だ、ホ級に重点的に火力を振れ!!」
もう一つのプラス要素として、南部から送られてきた増援部隊の全体的な質の高さがある。特にミルナ中尉を初めとする中核部隊は、リスボンで深海棲艦と実際に交戦した経験を持つ精鋭だ。
ティーマスの的確な指揮に加えて、自主的に弱点部位に狙いを集中させたり攻撃動作を妨害するタイミングで砲撃を行うためホ級は反撃を完全に封じ込められ一方的な攻撃に晒される。
( <●><●>)「Feuer」
『オッ……アァアアアアアッ!!!!?』
十何発目かのカールグスタフの着弾。ティーマスが狙ったのは、ホ級の両脇から突き出る連装砲の内右側の一門。
轟音とホ級の断末魔が不愉快に混ざり合う中で、黒煙と炎を吹きだして直撃を受けた連装砲がはじけ飛んだ。
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