261: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/25(木) 12:48:55.13 ID:Rz3NgEnD0
( <●><●>)「追撃を………砲撃飛来!伏せなさい!!」
(*;゚∀゚)「ひゃあっ!?」
俺達が“1-1艦隊”と交戦する街角のT字路に、連続的に幾つかの砲弾が落下し炸裂する。2階建ての大手チェーン店レストランが崩落し、付近に止まっていた増援部隊の装甲車が一台押しつぶされた。
方角は西、深海棲艦のものだ。
('A`;)「損害報告!」
「装甲車一台が破壊されましたが死傷者は無しです!
───八時方向、またきます!!」
('A`;)「散開……あ?」
新手の砲撃は俺達の頭上を飛び越す。しかしながらイヨウ中佐達のいる方面に行くわけでもなく、俺達の交戦している地点から2ブロックほど先の、無人の十字路というなんとも感想に困る地点に着弾した。
違和感を覚えて耳を澄ませると、どうにも砲撃の統一性に乱れが感じられた。改めて冷静に周囲を見回すと、東側へと飛翔する砲弾の量が目に見えて減り、西部街区のあちこちに撃ち込まれる砲撃の割合が目に見えて増えている。
だが、その射線は統率の取れたものとは言い難い。放たれるタイミングがバラバラなら、着弾点も散らばっていていかにも狙いが定まっていない。
まるで、“急に現れた攻撃能力を持つ敵”に、慌てて無理やり照準を合わせ直そうとしているかのように。
('A`#)「─────迫撃砲隊、照準修整は終わっているか!?」
、、、、 、、、、、
《手筈通り、ぬかりなく!!》
('A`#)「よし、残余全砲門敵前衛艦隊に集中!撃ち方ぁ始め!!」
《Jawohl!! Feuer, Feuer!!》
一瞬の間を置いて、東から美しい弧を描きながら幾十発にも及ぶ120mm砲弾が飛来する。
『オァア゛ッ、オォッ……アァアッ!!?』
頭部、砲塔、右腕、左腕、胴体………全身にくまなく叩き込まれる砲撃が、ホ級の装甲を砕き、艤装を貫き、肉を裂く。
左手が砲弾にもぎ取られ、腹の辺りに穴が空く。
『ア゛……ア゛ぁ゛………』
やがてホ級は、自身の艤装に押し潰されるような姿勢で前のめりに地面に倒れ込んだ。
496Res/494.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20