259: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/25(木) 11:56:47.16 ID:Rz3NgEnD0
「パンツァーファウスト、ホ級eliteに全弾直撃!!」
( <●><●>)「ダメージがあるのは解ってます。総員、少尉達と合流しつつホ級砲塔部に集中砲火を。
また、イ級に関しては迅速に沈める必要があります。海兵隊も射撃を開始して下さい」
「「Jawohl!!」」
「「Yes sir!!」」
『アァアアッ!!!』
『ア゛ア゛ァっ、オァア゛ッ!!?』
ホ級の横っ面に叩き込まれた三発の対戦車ロケット弾。これを合図として、戦闘区画に飛び込んできた装甲車の一団から新たな部隊が路上に飛び出し次々と追撃を開始する。
即応警官隊───即ち“機動隊”が保有している装甲車だが、中に満載されていたのは増援のドイツ陸軍とアメリカ海兵隊の混成部隊。
それぞれ派遣に際し対深海棲艦の市街戦ということでパンツァーファウスト3、ジャベリン、ミラノ対戦車ミサイル、M72 LAW、果てには用途が変わりほとんど退役済に近かったはずのカールグスタフと、文字通りかき集められた重火力兵器が可能な限り配備されている素敵仕様部隊だ。
「Enemy Lock!! Fire!!」
『ォオオッ!!?』
「Go flank, Go flank!!」
ダイレクトアタックモード(直進軌道)で放たれたジャベリンミサイルがホ級の頭部に直撃する。怯んで機銃射撃が止んだ隙に、今度はLAWを構えた一団が俺たちの後ろを通って道の反対側へと駆け抜ける。
「Fire!!」
『ヴァッ────グァッ……!?』
四発の66mm HEAT弾が、向かって左側のイ級に突き刺さる。イ級の側面表皮が砕け散り、絶命こそしなかったが爆圧と激痛から苦悶の声を上げて路上に倒れ込んだ。
『オ゛オ゛ッ!!』
( <●><●>)「Los!!」
怒りの声を上げてホ級が艤装をアメリカ海兵隊の方に向けた隙に、ティーマスが数人のドイツ兵を率い俺達がいるエノクの残骸の影に滑り込む。奴さんが涼しい顔をして担ぐのは、カールグスタフM3。
('A`)「よぅ、そんな骨董品担いでどうしたよ。博物館にでも行く気かい?」
( <●><●>)「私なら少尉殿自体を持ち込みますね。そのお顔でしたら蘇った原人と伝えれば信じて貰えるはずです」
たまにはこっちから軽口をと思い突いてみたが、20倍で返される。
断言するが、俺がこいつに口で勝てることは永遠にない。
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