256: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/25(木) 11:47:45.87 ID:Rz3NgEnD0
本当なら、今し方自分が放った言葉の意味について激しい罵詈雑言を吐きつつ腕にナイフの一つも突き立ててやりたい。
だが、今は作戦中だ。俺に我を失い嘆き狂う“権利”はない。
《2ブロック西に艦影を捕捉!!》
(#//‰ ゚)《こっちでも確認した!!気を引くぞ、撃て撃て撃て!!》
('A`#)「奴らの進路を塞ぐ!ツー、艦隊の真横から追い抜けるか!?」
(#*゚∀゚)《お安い御用ってね!!》
少なくともelite以上の個体であることを示す10M強の巨体に機銃掃射を浴びせながら、三台のエノクは猛然と角を曲がり敵と同じ道路に入り込む。そのまま挑発するように三隻の非ヒト型の真横を駆け抜けると、水飛沫をぶち上げながら横並びに奴らの正面に展開する。
『ォオオオオオ………』
('A`#)「……さっきも言ったよな、てめえの顔は見飽きたって」
ホ級elite、脇にはイ級通常種二体。この、ホ級+イ級の組み合わせは海上・陸上を問わず深海棲艦の最も数多く見られる戦闘形態だ。実際リスボンの時にも、全部が通常種だったが顔ぶれの艦隊と交戦した。
誰かが言った。RPGやアクションなら、奴らは間違いなく最初のステージから現れ続ける典型的な雑魚キャラパーティーのような立ち位置だと。
当初はジョークとして笑い話の種になったそれは、何百隻葬ろうが常に戦場に顔を出し続けその圧倒的な数で人類の屍を積み重ねるその姿への憎しみと共に語られるようになる。
いつしか、奴らは八つ当たりに近い侮蔑と畏怖、そして必ず狩り尽くしてやるという決意と憎悪を込めて各国の兵士達の間でこう呼ばれるようになった。
('A`#)「とっととくたばれ!!
Feuer, Feuer!!」
“1-1艦隊”と。
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