217: ◆vVnRDWXUNzh3[saga sage]
2017/05/20(土) 11:50:12.28 ID:otGQSIH90
(=゚ω゚)ノ「物量面で我々が圧倒されているにしろ、向こうが損害を全く恐れないというわけではないよぅ。深海棲艦側にとっても、流石にelite以上の戦艦・空母や【姫・鬼】といった等級の損失は絶対に避けたいはずだよぅ。
現に、敵は未だに戦力再編と他地域からの戦力補充のために活動を停止している。
このベルリン市に来ている姫級────西側で確認された、“軽巡棲姫”の安全を確保するために奴らの増援が到着するまでは、今の防衛的な展開は続くよぅ」
中佐の掌がミッテ区に置かれ、そのまま左側へと滑る。
(=゚ω゚)ノ「同時に姫を割くということは、ベルリン攻撃は陽動ではあっても本気度は低くない。“重要攻勢地点で姫級が沈んだ”、この事実を深海棲艦に突きつけることが出来れば、ルール地方を含めたドイツ全域の深海棲艦の動きを確実に鈍化させられる。
同時にベルリンを解放することが出来れば、市外と通信を取ることで残存戦力と連携して北部全体での反撃にも繋がるよぅ」
拳を握りしめ、中佐は勢いよくそれを再びミッテ区の位置に叩きつけた。
その細身のどこにそんな力があったのか、机がミシリと少しいやな音を立てる。
(=#゚ω゚)ノ「戦力的劣勢は否めないどころの話じゃない。奴らはあくまで大事を取ったに過ぎず、未だ僕らは吹けば飛ぶような圧倒的劣勢だ!
だけどだからこそ、僕らはこれより総攻撃に出る!!どれほど微かでも、この好機にすがる!!
ヨーロッパ全土の劣勢を覆すには姫級を短時間で撃沈するという大戦果を上げるほかない!!」
喉の奥から、身体の底から、絞り出すような叫び声。
それはこの策が、中佐の全力をかけて練られたものであるという証。
(=#゚ω゚)ノ「作戦の最終目標はただ一つ、軽巡棲姫の撃滅とベルリンの奪還だ!各位、持てる力の全てを駆使し課せられた使命を遂行せよ!!」
「「「……Jawohl!!」」」
(=゚ω゚)ノ「……ヴォーグルソン大尉、申し訳ないけれど君の部隊にもデレ中尉同様有無を言わさず作戦に参加して貰うよぅ。今の僕らにとって、“最強の国”の兵士200人は必要不可欠な戦力だよぅ」
(//‰ ゚)「言われるまでもないことです、中佐」
中佐の言葉に、サイ大尉は少し芝居がかった笑みを浮かべ胸板を叩いてみせた。
(//‰ ゚)「アメリカ海兵隊に、退却はありません」
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