173: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/17(水) 00:46:49.69 ID:uhwHcgm70
(=゚ω゚)ノ《喜ばしい結果なのは確かだけれど、深海棲艦の思考や狙い、特性、何よりマントイフェル少尉やデレ中尉をはじめ皆の力量を考えれば全て当然の帰結なんだよぅ。
君たちや増援軍への感謝こそあれ、いちいち感情を出すほどのことじゃないよぅ》
此方の驚きを察したのか、イヨウ中佐は淡々とした口調で付け加える。
……え、なんでこの人新兵と旧式戦車率いてのイベント警備担当なんて閑職に飛ばされてるの?軍の上の人たちってバカしか成れないようになってるの?
(=゚ω゚)ノ《深海棲艦は一時的に退却しただけで、彼我の物量差やドイツ北部全体の戦況を考えればベルリンの制圧を諦めるなんてあり得ないよぅ。……ま、制圧したがってる理由までは解らないけれど。
デレ中尉、避難民の人数、並びに構成を報告してくれよぅ》
ξ;゚听)ξ「了解!……あー、ねぇ、貴女?」
「………私?」
赤髪の女の子は、何が面白いのか厚い雲に覆われて水滴を降らせるばかりの空をぼうっと見上げていたが、私に声をかけられて此方を険のある目つきで睨んできた。
一瞬鼻白みかけるが、すぐに彼女が一般人であることを思い出す。それも、制服を着ている点や戦車道展のイベントに参加していたことから考えておそらく学生。深海棲艦の襲撃なんて事態が起きて……多分、彼女の周りでも、目の前でもたくさんの人が死んだ。ショックを受けて人に対する態度がつっけんどんになったとしても不思議じゃない。寧ろ、その程度で済んでいるなら彼女の精神はとても強い。
そういえば、と私は彼女が着ている服が初見ではないことを思い出す。TBLへのプロ選手も多数輩出しているドイツ屈指の名門学園艦の制服だ。国際交流でフランスの戦車道チームと何度か対戦していた学園艦なので、制服も番組を通じて何度か目にしていた。
「ねぇ、なんなの?」
ξ;゚听)ξ「あ、ごめんなさい。えーと、エミ?でいいのかしら?」
「……えぇ。エミ=ナカスガ、教育グレードは11。戦車道履修者として学園艦【ジークフリート】への乗艦が許可されているわ。年齢は今年で17歳。
…………“一応”、ドイツ国民よ」
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