172: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/17(水) 00:41:13.41 ID:uhwHcgm70
ξ;*゚听)ξ「せ、戦果報告!!交戦した敵主力艦隊は11隻、ヒト型8に非ヒト型3!非ヒト型3体は、2カ所でそれぞれ地下から出現!それで───」
ξ゚听)ξ「────敵に与えた損害としては、非ヒト型3体とル級通常型1体の撃沈。タ級通常型、ル級通常型とeliteが各1大破、タ級elite2隻、中破。ル級flagship、タ級flagship改、損害極めて軽微も形勢不利と見たか離脱」
「……Ich erschrecke」
顔に差していた血の気が少しずつ引き、うわずり早口だった口調が読み上げるにつれて自然と落ち着いていく。グラーフさんが私の報告を聞きながら、眼を丸くしてぽつりと呟いた。
そりゃ、確かに私はついさっきまでこの作戦に参加していた内の一人だ。
現に深海棲艦達は空からも陸からも兵を退き、こうして私達がほとんど無防備に休息をとっている状況下でも一向に再攻撃をかけてこない。立て直しが必要な大損害を与えたことも間違いないだろう。
それでも、読み上げている私自身が、こんな戦果信じられない。
ξ;゚听)ξ「彼我損害まとめ。深海棲艦側、撃沈4隻、戦闘力喪失3隻、戦闘力大きく低下2隻、健在2隻。
……当方損害、先見増援部隊の一部に死傷者。艦娘は全隻健在。また、レオパルト8両、プーマ6両、エノク軽装甲車22両、投入人員3048名に損害無し。
以上です」
非現実的な数字の羅列だった。もし私が全く無関係の第三者としてこの数字を聞いたなら、きっとそいつを鼻で笑って嘘か虚構と断じたに違いない。
それほどに一方的で、英雄的な数字だ。
だけど、この結果をもたらす采配を振るったはずの当人が返してきた反応は
(=゚ω゚)ノ《報告、ご苦労だよぅ》
その一言だけだった。
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