152: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/15(月) 02:50:35.48 ID:LXRvfH1A0
ξ゚听)ξ「これ、“お近づきの印”に持って行きなさい!」
飛び下がって距離をとろうとしたル級の足下に、フラッシュバンを投げつけながら私自身は機銃座の中に伏せた。
『!!!!?!?!!!?』
炸裂する閃光、耳をつんざく破裂音。さっきの機銃掃射による目つぶしと同じで、砲弾は防げても強い光は防げない。ル級が声にならない悲鳴を上げて、眼を押さえてのたうち回る。
ξ#゚听)ξ「Feuer Feuer Feuer!!」
即座に機銃の引き金を引きつつ、叫ぶ。レオパルト1が全速力で下がり距離をとりつつ、叫んだ数だけル級に向けて砲弾を放った。
一発目。ル級の身体が防壁越しに伝わる着弾の衝撃で仰け反る。
二発目。踏ん張りきれず、ル級は姿勢を崩して濡れた路面に足を滑らせる。
三発目。とうとう堪えきれず、ル級はばしゃりと水飛沫を立てて仰向けに地面に転がった。
ξ゚听)ξ「私たち、教科書に載るんじゃない?“世界で初めてル級を転ばせた戦車乗りたち”って」
《そいつぁ光栄ですね》
少なくとも、将来自分の子供に聞かせる寝物語としてはなかなかのネタだ。
そこまで、世界が滅びずにあってくれればの話だけど。
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