('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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153: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/15(月) 03:11:21.24 ID:LXRvfH1A0

『─────────っっっっっ!!!!!』

《おぉ、激おこ》

ξ゚听)ξ「やべーわねあれ。完全に私らのこと縊り殺したい気持ちでいっぱいの目つきだわ」

転倒させたとは言っても、踏ん張りが利かない状態のところを突っ転ばせただけで何のダメージにもなりはしない。フラッシュバンの衝撃から立ち上がったル級は、すぐに起き上がって此方を見据える。

きっと彼女は、最早主力部隊への砲撃なんて眼中にない。海のように蒼い眼は怒りに燃えていて、両手の艤装はワナワナと小刻みに震えている。唇は心底悔しそうに噛みしめられ、もしや怒りのあまり泣き出す寸前の子供みたいな表情だ。

あのリ級以外にも、これだけ感情を露わにする深海棲艦がいるのかと少し意外に思う。

ξ゚听)ξ(ま、気持ちは解るるけどね)

私たちが眼前に立ち塞がった当初の、そして戦闘中のル級の表情を思い出す。

こいつ単体の思想なのか深海棲艦全てがそうなのかは知らないけれど、こいつら私たち人間をとるに足らない存在として見下していた。だけど、その“取るに足らない存在”に作戦を邪魔され、やかましく騒ぎ立てられ、挙げ句恥をかかされた。

きっと、腸が煮えくりかえってこめかみの辺りが熱くなって、とにかく私たちに無惨な死を与えたくて仕方ないはずだ。

ξ゚听)ξ(でもね、一つ教えて上げるわ。

こう手口ってね、あたしら人間の常套手段なのよ)

今のあんたの脳は、私たちをむごたらしく殺すことしか考えてない。

今のあんたの眼は、私たちしか見据えていない。

今のあんたの殺意は、私たちにしか向けられていない。

だから、あんたは。







「───プリンツ、僕が突っ込むから援護して!!」

「うん、任せて!………Feuer!!」

『………!!?』

一番の天敵が、すぐ傍まで来ている事に気づけない。


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