126: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/14(日) 02:10:26.40 ID:uN3uvxTa0
ほんの100メートルほど先にこんもりと小山のように盛り上がった、黒い巨大な塊。立ち並ぶ家の隙間から赤い眼がぎょろりと此方を睨み、塊はおもむろに周りの建物を突き崩しながら身体を起こした。
角張った頭部にくっついている丸みを帯びた白い胴からは、用途不明のケーブルのようなものが伸びて尾まで繋がっている。見るからに怪物然とした巨躯とは不釣り合いな、ちょこんと張り付いた飾りのような脚がかえって奴の姿をより醜悪に仕立て上げる。
イ級と違って剥き出しの、僅かに端が上がった口はまるで俺たち人間を嘲笑っているかのようだ。
《駆逐ロ級後期型、eliteを視認!》
(#'A`)「そのまま走行を続けろ!射撃を開始する!!」
運転席に向かってそう叫びながら、銃座を回転させ照準を奴の鼻っ柱に向ける。
(#'A`)「Feuer!!」
引き金を引く。ラインメタルMG3が火を噴き、7.62mm?NATO弾が凄まじい勢いで銃口から吐き出された。
『オオオオオオンッ!!!』
毎秒19発という頻度で放たれる機銃弾の雨は、しかしながら生ける戦艦の皮膚を貫くには役者不足にも程がある。
表皮で弾ける火花は奴さんに痒みすら与えていないらしく、ロ級は無機質な眼で此方を見据えながら口を開いた。
主砲が、顔を覗かせる。
('A`#)「右に曲がれ!!」
《了解!!》
『ウオオオオンッ!!!』
俺の叫び声、エノクのタイヤが雨に濡れた路上を滑る音、ロ級の吠え声、そして主砲の発射音が順に響く。間一髪で右手の路地に飛び込んだ俺たちのほんの5メートル後ろで、砲弾が炸裂してコンクリート片が舞い上がった。
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