12: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/08(月) 12:32:33.74 ID:N84Ou5maO
ξ゚听)ξ「………」
依然として俺の目の前の席に座りながら、ツンは何故か空になったコーヒーカップを口元に持っていき傾けた。
フランス式のテーブルマナーだろうか。
ξ゚听)ξ「……ほら、あれよ。お店混んでるから、ね?見ず知らずの他人と相席になってもアレだし」
('A`)「……」
言われて店内を見回す。確かに朝の八時半にしては異例の人入りなのは確かだが、空席は皆無じゃない。窓際のカウンター席は寧ろ若干の余裕すらある。
ξ゚听)ξ「それに貴方と私の仲で挨拶無しって言うのも変だしほら助けて貰った御礼もしっかり言えてなかったし何より見知らぬ土地で見知った顔に会えたから少し安心したというかまぁそういうね深い意味はないのよ別に」
一時間弱同じ戦車に乗っていたことが“深い仲”と言えるかどうかは議論の余地があるだろ間違いなく。
しかしやけに早口だな、やはり取得期間が短かった分ドイツ語は慣れない面もあるのか。
ξ゚听)ξ、「その……相席が迷惑って事なら移動するけど」
('A`)「疑問に思っただけで別に迷惑じゃない。そっちが構わないなら俺はこのままでいい」
ξ*゚听)ξ「!」
ξ;*゚听)ξ「そ、そう!な、ならこのまま相席でいいわね!
別に私はどっちでもいいけど!どっちでもいいけど!!」
('A`;)「……そうか」
15分にも満たない時間の中で、俺は一つ学ぶ。
目の前のフランス人女性は、割と変な奴らしい。
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