240: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 02:29:09.57 ID:6an8YmUi0
「そんなことしなくても、こうすればいいでしょう?」
私はラフィエルの手を掴み、ぎゅっと握る。
すると、バチッという音とともに、指先に刺すような衝撃が走る。
完全な不意打ちに、私は思わず彼女の手を振り払ってしまった。
これは一体……。
手のひらに目を遣り、はたと手首に巻かれた紐を思い出す。
「あっ……。ごめん、最近ミサンガサンダーつけっぱなしで」
「あーはい、怒ってませんよ。ええ、全く」
ラフィエルは手を差し出した姿勢のまま、先程と変わりない笑みを浮かべてそう言った。
こういうのを、貼り付いた笑顔とでもいうのだろうか。
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