189: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:57:04.04 ID:6an8YmUi0
「ま、お前には世話になったし、少しはサービスしてやろう」
私の前で仁王立ちしていた彼女は私の背後に回り込み、コアラの子供のように後ろから私を抱きしめてくれた。
「ちょっと汗くさいぞ。お前、制服で寝てたし、昨日風呂に入ってないでしょ」
「ご、ごめんなさい……嫌だったら、いいから」
「別にいいよ。私も髪が痛まないように洗わないときとかあるし、嫌じゃない」
耳の近くで彼女のハスキーな声がして、ちょっとぞくぞくする。
ガヴリールにお腹を優しくさすられていると、しわくちゃになった心にアイロンをかけられているようだった。
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