188: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:56:35.88 ID:6an8YmUi0
「ひどい顔だぞ、なんだよそれ」
私の視界はひどく歪んでしまっていたが、そのとき、ガヴリールは多分呆れたような笑みを浮かべていたのだと思う。
思わず下を向くと、こぼれた涙が人差し指のやけどの跡を濡らした。
「泣きながら笑うなんて、器用な奴。よかったな、私しかいなくて。ラフィがいたら、写真撮られてたぞ」
「う、うるさい……」
私がしゃくりあげるのをこらえて、ようやく発した一言は、やっぱり憎まれ口だった。
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