133: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:26:53.46 ID:6an8YmUi0
「おい、せっかく私が誘ってやったのに――」
「もう、放っておいて!」
ガヴリールが差し伸べてきた手を、私は空いている手で平手打ちしてしまった。
思ったよりも大きな、パチッという破裂するような音が響き、教室は一瞬だけ静まり返る。
「いたっ……」
「……ごめんなさい」
私は逃げるように教室を飛び出し、目的地も決めずに、廊下を適当に走った。
誰の視線にもさらされない場所へ行きたかった。
一人になれるなら、どこでもよかった。
そして、お手洗いから出てきた銀髪の女生徒――ラフィエルとぶつかった。
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