62:名無しNIPPER[sage]
2017/07/24(月) 02:31:41.24 ID:83zl+0RZ0
そして
コンコン ガチャガチャ
P「ーー何だ、今日も来たのか」
飛鳥「そっちこそ、起きてたんだ」
P「まあな。……はあ、アテさえ外れなきゃご足労願うことも無かったろうよ。……心音だけじゃ眠れないなんてなあ」
飛鳥「ふふ、それはどうも。まぁ今更どうなろうとこの部屋の鍵はまだ借りておくつもりだけどね」
P「好きにしろい。止めたって聞きゃあしないなら、俺が眠れてようと中入って匿えるようにしといた方がマシだ」
飛鳥「……」
P「ん、どうした?」
飛鳥「いや……キミ、少し汗をかいているようだね」
P「そりゃ暑いからな。年中スーツの俺には地獄の季節だ、ははは」
飛鳥「……冷房が効いた部屋で? それに寝間着とも取れるがそのジャージ姿、玄関には運動靴……ボクが来ることを予見していたような応対の早さ」
P「……なんだよ、何が言いたい?」
飛鳥「別に……ふふっ、やはり面倒見が良いなキミは」
P「何のことだか。軽く運動して疲れた方が少しは眠れそうってだけだ。ついでに俺が何をしてたとしても、それはついでに過ぎない」
飛鳥「はいはい、それじゃボクはシャワーを借りようかな。たまには一緒に浴びるかい?」
P「狭いからいいよ、浴びたいならさっさと浴びとけ」
飛鳥「ちぇっ、つまらない返事だな。すぐに戻るからそれまでに寝ないでくれよ?」
P「俺としては寝れるに越したことないんだが……わかったよ」
P(んー、今日あたり来そうだと思って様子見しに行ったのバレたか。そりゃ夜中よりマシな明るさだけどマシってだけだ、心配なものは心配なんだから仕方ないだろ?)
飛鳥「お待たせ。起きてる?」
P「これで眠れてるなら苦労はしないさ。……あー、俺もシャワー浴びとこうか」
飛鳥「ボクを気にしてのことなら、それには及ばないよ。その様子なら最低限は対処してるみたいだし、キミのことだからいつもは起きた後で眠気覚ましも兼ねて浴びればいいや、って感じだろう?」
P「何度も入るの面倒だしな。……まあ飛鳥がいいならいいんだけど。今からなら2〜3時間は眠れるか……? じゃあ、頼む」
飛鳥「うん…………その前に、P。たまにはボクもキミの鼓動を聴いてみたいんだけど、いいかな?」
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