40:名無しNIPPER[sage]
2017/06/06(火) 00:28:39.25 ID:umwscHey0
文香「……すみません。私、どうかしていたのだと思います……」 シュン
P「そんなことないぞ、グイグイ押されて文香もやる時はやれる娘なんだなーって思ったし」
文香「そ、そんな風に見えていたのですか? うぅ……」
P「あれ、誉めたつもりなんだが。……なあ文香、俺の不眠症が治るまで文香が俺を寝かしつけてくれないか?」
文香「……? 私が、ですか? ……お言葉ですが、私ではありすちゃんや飛鳥さんに比べてお役に立てないかと存じますが……」
P「さっきのイヤホンつけてのやり方なら眠くはなれたんだ。どうしてもって時は最終手段としてそれを使えばいいし」
文香「……そう、ですか」
P「ただな? ただ……そんなことしなくても、文香の心音だけで眠れるようになったその時には、ここで言葉にしなかった気持ちの正体がはっきりするんじゃないかな」
文香「……?」
P「言葉にしなきゃ伝わらないこともある、文香の言う通りだ。でも俺は……文香にはこの気持ちを言葉にしなくても伝えられるような関係になりたい」
文香「……!」
P「……ってのは都合のいい言い訳に過ぎないか。ごめんな、これ以上にうまい言い訳が出来そうにない」
文香「いえ……それだけで、充分です。行間を読むことには慣れています。読み違えないよう……じっくりと、何度も読み直す必要はありそうですが」
P「それでいいさ。……文香、これから世話になるだろうし、改めてよろしくな」
文香「……はい。こちらこそ、末永く……お願いします」
ちひろ(もう、何なんですかあの空気は! 戻るに戻れないじゃないですか!)
P「――それにしても、ちひろさん遅いな。何してるんだろう、何か知ってるか?」
文香「いえ、私は何も聞いておりませんが……」
ちひろ(あなた達のせいですよ!)
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