38:名無しNIPPER[sage]
2017/06/06(火) 00:24:21.69 ID:umwscHey0
P(なんだ!? 突然柔らかくて温かくて良い香りのするものに包まれたぞ!?)
文香「……心拍数の高さが眠りを誘えなかった要因なら、これで……眠れそうですか?」
P(……文香?)
文香「……私、プロデューサーさんにこうすること……恥ずかしくはありますが、嫌だとか、そんな風には思ってません……」
P「……?」
文香「私がプロデューサーさんを、拒絶したように……思っていてほしくなかったから……」
P「……」
文香「……」
P「…………」
文香「……眠ってしまいましたか?」
P(……はっ、いかんいかん。文香が何か思い詰めてるみたいなのに、のん気に寝てられるか)
P「…………寝ちまう前に離れとく」 スッ
文香「あっ……」
P(どうしたものか……。文香にここまで言わせといて、俺が黙ってたら文香を不安がらせるだろ……!)
P「……っと、勝手に勘違いしてすまなかったな」
文香「……いえ、私がはっきりしなかったばかりに……」
P「嫌じゃないって言ってくれたけど、それって――」
文香「……っ」 ピクッ
P「……うーん、そうだな。なあ文香、ちょっとだけ俺の心音聴いてみないか?」
文香「? プロデューサーさんの、ですか……?」
P「うまく言葉が出て来なくてさ。どうだ?」
文香「…………。不束者ですが、よろしくお願いします……」
P「そんな堅くなることもないんだけど……多分、口で説明するより早いと思うから」
文香「……。……、…………、……?」
P「どうだ、聴こえたか?」
文香「……心拍数が…………高い、ような……」
P「ああ。文香と同じくらいかもな」
文香「私と……?」
P「先に断っとくと、俺も文香とこうしてるの嫌じゃないぞ。それどころかむしろ……」
文香「……」
P「……なんてな。もしかしたら文香と俺、同じ気持ちだったりしたのかな、ってさ」
文香「……同じ、気持ち……ですか」
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