91:名無しNIPPER[saga]
2017/05/24(水) 22:18:48.49 ID:WZZUaiy20
「……あれ?」
けど、その先に待っていたのは、予想していたものとは違った結果でした。
出入り口の前に立つのは、未央ちゃんとは似ても似つかない体格の背の高い男性。
「二人共、お疲れさん」
その人―――凛ちゃんのプロデューサーさんは私達に近づきながら、手を振ってそう言うのでした。
近づいて来るにつれて、その体に染み付いている煙草の臭いが漂ってきました。
凛ちゃんのプロデューサーさんはかなりの喫煙家みたいですので、そればかりは仕方がありませんでした。
「プロデューサー? 何で、ここに?」
そして凛ちゃんにとっても、それは予期せぬ来訪だったらしく、驚いた様にそう言いました。
「確か今、打ち合わせの時間じゃなかった? こんな所にいて、大丈夫なの?」
「いや、打ち合わせの方が早く終わってな。それで、様子を見に来たって訳だ」
「そうだったんだ。でも、わざわざ別に……それだからって、来なくても良かったのに」
凛ちゃんはそんな風に言っていますが、本当は来てくれた事を嬉しく思っているのでした。
ちょっぴり顔を赤らめて、照れた素振りをしていれば、それぐらいは簡単に読み取れます。
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