島村卯月「マーキング」
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69:名無しNIPPER[saga]
2017/05/15(月) 05:28:34.13 ID:IjyzdT9e0
そして私の横を通り抜けて、プロデューサーさんはこの場から離れていく。


けど、その歩みは数歩歩いた所で止まってしまいました。


何かを思い出したかの様に立ち止まり、振り返ってから私にへと視線を向けるのでした。


「そうだ、卯月。一つ、言い忘れてた」


「えっ?」


「実は卯月にも、話しておきたい事があったんだ」


話しておきたい事がある。


具体的な内容にも触れないし、指し示さないその一言。


けど、その一言に……私の心は動かされました。


「今日は無理そうだから……明日にでも、時間を作れないか?」


「は、はい。大丈夫です!」


私は何も考えずに、反射的にそう返事をしていました。





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