島村卯月「マーキング」
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65:名無しNIPPER[saga]
2017/05/14(日) 06:15:48.73 ID:+BjxyteV0
こんな所で会えるとは思って無かったから、少しだけ、私の心は動揺気味になっています。


「うん、卯月もお疲れさん。けど、どうしたんだ? 今日はいつもより、来るのが早いな」


「あっ、はい。今日は、学校がいつもより早く終わりましたので、それだからです」


「あぁ、そうだったのか。それでなのか」


そう言いながら、プロデューサーさんはうんうんと頷き、私の言葉に納得していました。


でも、私がプロデューサーさんに言ったのは、嘘の言葉です。


学校が終わった時間は、普段と変わらない時間でしたから。


早くプロデューサーさんに会いたくて、急いで来た……という事実は、私の胸の中に秘めておきました。


「卯月は今からレッスンだったよな。頑張れよ」


「はいっ、頑張ります!」


プロデューサーさんからの言葉に、私は笑顔を見せてそう受け答えました。


プロデューサーさんの言葉は、私の活力であり、道標なのですから。


だから、この人からそう言って貰えると、私はいつも以上に頑張れるんです。





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