島村卯月「マーキング」
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64:名無しNIPPER[saga]
2017/05/14(日) 06:14:37.84 ID:+BjxyteV0
「まだ時間は……余裕があるから、大丈夫かな」


腕時計を見て、現在時刻を確認します。


早く着いた事で、まだレッスンの始まる時間まで、大分余裕がありました。


プロデューサーさんと話す時間ぐらいなら、十分といえる時間でした。


「ふふっ、どんな事を話そう」


まずは、昨日の仕事の事でも話そう……そんな風に考えつつ、期待で胸を膨らませる。


そして、私は止めていた歩みを進めて、事務所にへと入ろうとしました。


けど、その時でした。


「ん? あれ?」


私が事務所に入るよりも先に、入り口の扉が開き、中から人が出てきました。


その人は私を見るなり、怪訝そうな表情をしてから、そんな声を上げました。


「お、お疲れ様です、プロデューサーさん」


私はその人……プロデューサーさんに向けて、そう挨拶をしました。





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