島村卯月「マーキング」
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160:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 07:01:27.16 ID:Eo9YkfFV0




……………


………





「ん……」


どれだけ眠っていたのでしょうか。重たい瞼をグッと開いて、私は目を覚ましました。


「……いたっ」


意識が覚醒すると同時に、ずきっとした痛みが頭に走る。


意識を失った時に比べれば微弱な痛みですけど、それでも辛いものは辛い。


身体も重たくて、目覚めとしては最悪な部類でした。


「ここ、は……」


私は何とかして上半身を起こすと、ここがどこなのかを確認しようと、周囲を見回す。


寝起きの少しだけ霞がかった世界に映るのは、辺り一面は白色の景色で包まれていて、広々とした室内。


私が寝ているベット以外にはテレビや花の活けられた花瓶、パイプ椅子と置いてある物は少ない。


どう考えても、ここはホテルの一室とは違います。病院の個室でした。





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