島村卯月「マーキング」
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148:名無しNIPPER[saga]
2017/08/03(木) 12:35:49.73 ID:HWaFrKsf0
「今度のライブも期待してるから、頑張ってね、卯月ちゃん」


「はいっ! 島村卯月、頑張りますっ!」


私はそう言うと、数分前と同じ行動をまたしてみせる。


両手を前に差し出して、男性の手を包み込む様にして握手を交わす。


今度こそは、何も起こらないだろう……と、そう思いながら。


だけど……


「……っ!?」


また、だ。またも男性に手が触れた途端、背筋に悪寒が走り、全身が寒さに包まれる。


以前にもこの男性とは握手を交わした経験はあった。そしてその時には何も起きなかった。


なのに、それなのに、不可思議な症状が再発してしまった。一体、どうして……?


訳の分からない出来事に、思考が止まってしまいそうでした。


でも、私は戸惑いながらも心配されない様に、表情を崩してしまわない様にと、笑顔だけは維持し続ける。


その甲斐があって、男性は私の異変に気づかないまま「またライブで」と、言って満足気に去っていきました。


そして手が離れ、男性がいなくなれば寒さは消えてしまう。まるで何事も無かった様にすっきりと。


そのままの状態が続いてくれれば良かった。でも、そうはいかなかった。





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