146:名無しNIPPER[saga]
2017/08/03(木) 12:34:32.83 ID:HWaFrKsf0
「……? 卯月ちゃん?」
そんな私の様子を不審に思ってか、男性は覗き込む様に私の顔を見てからそう声を掛けてきました。
どうかしたのだろうか……と、怪訝そうに私の顔を見つめる男性。
それを見た時、『しまった』と思った私は直ぐに元の笑顔に戻る、戻そうとして、
「ご、ごめんなさい。何でも、無いんです」
取り繕う様に、弁明を言う様にして私は男性にそう告げた。
「え、えっと、これからも、私達をよろしくお願いしますね」
「あ、あっ、うん。卯月ちゃんも、頑張ってね」
「はいっ、頑張りますっ!」
取り繕う事に成功したのか、はたまた男性が気を遣ってくれたのかは分からない。
けど、これ以上の事を追及する事はしてきませんでした。
「今度のライブ、楽しみにしてるね」と、言って男性は私の下から去っていく。
その後ろ姿を「ありがとうございました」と、言いつつ手を振って、私は見送りました。
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