島村卯月「マーキング」
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110:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 08:46:20.67 ID:g/h+z7u80
時に揺れる様な、ぐにゃりとした曲がりくねった世界。


目が回る様な光景に、気持ち悪くなりそうだった……けど、これにも私は何とか頑張って耐えました。


こんな事なんかで、せっかくのプロデューサーさんとの会話を、止めたくはない。


「だから、今の話……プロデューサーさんから、二人に伝えてくれませんか……?」


『ん? 別にいいが……でも、それだったら直接……』


「私からよりも、プロデューサーさんが伝えてくれた方が、二人に伝わりますから」


『あ、あぁ、そうか。なら、分かったよ』


「はい、よろしく、お願いしますね」


困った様にそう言うプロデューサーさんですが、今頃は、怪訝そうな表情をしているでしょう。


私が言った言葉の意味を、把握できないで、納得していないから。


私が美穂ちゃんと響子ちゃん、二人に直接電話をするのは別に構いません。


けど、今の私が二人と会話をしたら、何を言ってしまうか、分からない。


伝える事を伝えられずに、私の悪意を撒くだけ撒き散らして、それで終わるだけ。


それでしたら、プロデューサーさんを介した方が、問題は起きません。


頭の回らない今の状態でも、それだけは分かって、理解はしています。





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