97:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 13:00:06.08 ID:WOJJWRsc0
〜ビルの中〜
「はぁ〜〜〜〜ッ....助かった〜」
10階建のビルの三階の空きテナントに素早く身を隠した満は、遮る
ものの何もない部屋に唯一残された机の下に潜り込んだ。
貫通力のある矢にどれだけこの机が耐えられるか疑問だが、少なくとも
相手がビルの屋上に陣取っていれば、狙いを修正するのに何分かの時間は
稼げるだろう。
だが、
カツーン、コツーン...
微かだが、誰かが階段を登る音が聞こえてきた。
間違いない、新手のライダーかモンスターだ。
「......」
デッキから一枚のカードを引き抜く。
雑居ビルのような小回りの利かない場所、それも階段を背中にして
二本の大剣を振り回すような危険な真似は出来ない。
故に満は小回りの利かない場所で小回りの利く立ち回りが出来る
ストライクベントをアビスバイザーにセットした。
「strike vent!」
「来い...部屋に入ってきたら打ち抜いてやる」
頭の中にアビスバイザーを通じて、今自分がベントインしたカードの
情報が流れ込んでくる。
「よし...」
アビスバイザーもアビスクローも両方とも先端から高水圧の水弾を
連射可能な遠距離対応武装である。
照準をたったひとつの部屋の入り口に合わせる。
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