6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/23(日) 23:54:31.24 ID:p+cBhhHk0
〜〜
鏡の中
何もかもが反転した鏡写しの世界。といっても、そこは自分の部屋と
何もかもが、全てが鏡映しになっている以外は瓜二つだった。
「えっ?どういう...ことだよ...?」
「佐野満だな?」
「そうだけど...って、アンタ一体何者だ!?」
布団の中に居る自分の背後から厳かな声が聞こえてきた。
慌てて振り返ると、そこには黒いコートを着た陽炎のような存在感の
男が幽霊のように自分のすぐ後ろに立っていた。
「うわああああ!あ、アンタど、泥棒か?」
「違う」
音もなく忍び寄った男にビビった満はそのまま壁へと後ずさった。
しかし、男はそんな満の行為を一瞥するだけで、泥棒がするような
凶器を出して脅迫するような行為は一切しなかった。
「名乗るのが遅れたな。私は神崎士郎」
「かんざき...しろう?」
「そうだ。これからお前の運命を変える存在と言えるが」
「運命を、変える?」
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