55:名無しNIPPER
2017/04/24(月) 12:33:51.34 ID:WOJJWRsc0
〜〜〜
コンビニ
「いらっしゃいませー」
「50番のタバコ下さい」
「かしこまりました」
須藤と別れた後、満は掛け持ちのバイトの一つであるコンビニにいた。
入荷された品物を下ろして棚に陳列し、それが終わったらバックに
引っ込んで在庫の確認と発注作業の繰り返しである。
「合計1700円になります」
「2000円で」
「かしこまりました。こちら300円のおつりになりまーす」
朗らかな笑顔が自然とにじみ出てくる。
やはり、なにかやりがいが見つかるのは気持ちが良いなと思いながら
満は退屈なアルバイトを満喫していたのだった。
しかし...
「?!」
レジで会計をこなしている最中、あの音が突然聞こえて来た。
(嘘だろ...まさかここにミラーモンスターが?!)
幸い、店内の客は目の前にいるのと、あとはコミックを読んでいる
小さな女子中学生の二人だけだった。
「またのおこしをお待ちしておりまーす」
背を向けて自動ドアに歩いて行く客の背中に声をかけた満は、レジを
飛び出し、慌てて店内を掃除するふりをして注意深く窓硝子に目をこらす。
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