佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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53:名無しNIPPER
2017/04/24(月) 12:32:36.43 ID:WOJJWRsc0
 「なるほど、佐野さんはまだ一回しか変身していない。と?」

「ええ。だけど、なんとか独力でモンスターを倒したんですよ」

「わらわらーって契約モンスターが出てきて、トドメを刺したんです!」

「ほう。では、まだ他のライダーとは顔を合わせていないと?」

「?そうですけど」

 信号機の前ではたと立ち止まった須藤は、思い直したように左の角を

曲がって、その先にある公園へと進んでいった。

「良いですか佐野さん。今からする話は真剣な話です」

「このライダーバトルにはあの浅倉威が参加しています」

「いやだな〜。浅倉ってあれでしょ?あの連続殺人鬼の」

 須藤は未だに半信半疑の満に対して、更に真顔でとんでもないことを

さらりと言い放った

「もう、既に一人ライダーが脱落しています」

「え?なに、脱落って...どういうことだよ」

「言葉の通り、命を落としたそうです」

 深刻な表情を浮かべる須藤に、満の顔も自然と厳しいものに切り替わる。

「佐野さん。私達はライダーの中でも最弱の部類に入ります」

「なので、今の所は他のライダーとの争いを避け、地力を上げましょう」

「...そうっすね。モンスター狩りに専念した方が賢明ですね」

「私は他のライダーの事を調べます。佐野さんは私の手が届かないところ」

「モンスター狩りの手助けや退路の確保をして欲しいのです」

「オーケー。お互いの手の届かない所を補う寸法ですね」

「分かりました。戦闘には不向きっすけど逃げ足なら自信ありますから」

 須藤の要求はとてもシンプルなもので、決め手に欠ける乏しい戦力の

ライダー同士が手を取り合って、互いの短所を補い合おうという提案だった。



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