458:名無しNIPPER[sage]
2017/09/27(水) 19:41:59.59 ID:JB4A+Idt0
「やるしか、ない!」
腹を括ったゾルダは、己のデッキから遂に「合体」のカードを引き抜き、
それをバイザーにベントインした。
「UNITE Vent」
その瞬間、マグナギガにトドメを刺そうとしたアビソドン目掛け、左右の
資格からバイオグリーザとガルドミラージュが襲いかかり、アビソドンから
マグナギガを救った。
「嘘だろ、おい....」
かつて、東條と香川が烈火の力を得た王蛇サバイブと対峙したように、満と
仲村も命を賭けて、相対し、戦わなければならない強敵と相見えたのだった。
眩い光が収斂したと同時に、その中心地に立つ「怪物」は主であるゾルダ諸共
三人のライダーを一瞬のうちに爆発と共に彼方へと吹き飛ばした。
「ゴオオオオオオオオオオオ!!!!!」
それはまさに、大量破壊兵器<ジェノサイダー>と呼ぶに相応しい怪物だった。
ロボットのように無機質だったマグナギガの体にバイオグリーザの特性である、
しなやかで強靱な筋肉が絡みつき柔軟性と機動性を補っている。更にその背には
三体分のミラーモンスターが合体して尚、その巨体を浮き上がらせ、飛行可能
たらしめる2枚の歪な機械と鳳凰型モンスターの翼が融合した飛行ユニットが
接続されている。
「嘘だろ、あんなのありかよ....」
「止めてくれ、もう、やめてくれよぉ...」
完全無欠の最強モンスターと化したマグナギガを目にした満は、思わずそうこぼした。
あんなバケモノにどう勝てばいいのかが分からない。
膝から崩れ落ち、絶望的な声をあげた満はそのまま背を向け縮こまってしまった。
ゾルダはアビスが何を言っているのかは聞き取れなかったが、自分が召喚した
巨大な契約獣の威容を目の当たりにしたアビスが恐怖に屈したように見えた。
現にアビスは後ずさりを始め、ここから1mでも遠ざかりたいと言わんばかりに
逃げだそうと後ろを頻繁に振り返っている。
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