457:名無しNIPPER[sage]
2017/09/27(水) 19:40:55.47 ID:JB4A+Idt0
間一髪の所でバイザーを引き抜いたゾルダは、躊躇う事なくマグナギガを
囮にして、敢えてアビソドンの元へと走り出していった。
案の定、マグナギガという大きな獲物を目にしたアビソドンは小さな獲物等、
眼中にないとばかりに、喜々としてその大口を開け、目の前の獲物へと踊り
掛かっていった。
AP7000とライダーバトルにおいて屈指の破壊力を誇るゾルダとマグナギガの
ファイナルベントだったが、アビスとアビソドンのファイナルベントは奇しくも
ゾルダのそれとは数値が同等だったものの、無情にも格が違いすぎた。
マグナギガはその巨体故に、他のモンスターを圧倒する大火力を手に入れたが、
それ故に攻撃を回避する為の機動力を持ち得なかった。即ち、自らが敗北する事は
ないという一撃必殺の己の攻撃スタイルの裏を掻かれてしまったのだ。
ミラーモンスター二体分の攻撃翌力を兼ね備え、空水地全てに対応できる万能型の
融合モンスターであるアビソドンにとって、自分より何もかもが劣っている
直立不動のミラーモンスターを葬る事など容易いにも程があった。
「ゴオオオオオオ!!!」
為す術もなくアビソドンから攻撃を受け続けたマグナギガの鋼鉄の体は左足を
食いちぎられ、右手のバズーカ砲は肩ごと切り裂かれた無残そのものの様相を
呈していた。
「クッ!」
背後へと回り込む事に成功したゾルダはマグナギガの惨状を目の当たりにし、
遂にユナイトベントによる圧倒的破壊力を持つミラーモンスターを召喚せざるを
得ないと判断した。
このまま行けば、マグナギガは確実に葬り去られてしまう。
それだけは避けなければならない。
秀一のために、秀一が生きたという確かな証が消える事だけはなんとしても
絶対に回避しなければならない。
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