佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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456:名無しNIPPER[sage]
2017/09/27(水) 19:40:11.27 ID:JB4A+Idt0
「ファイナルベントを使うぞ!」

 タイガの悪手に、未だ直面していないアビスのファイナルベントに対する対策を

無意識のうちに考えてしまったゾルダの手先が一瞬だけ引き金を引く事を躊躇った。

「はいッ!」

 アビスは未だに使い慣れていない自分のデッキのファイナルベントを切り、

マグナギガに唯一対抗できる最強のモンスターを召喚した。

 なぜ、タイガが大声を上げて自分に命令を下したのかは分からない。

 しかし、自分に託されたカードを見たアビスは朧気ながらもタイガが描く

この絶望的な劣勢を覆す勝利の方程式の解を垣間見た気がした。

 ならば、自分はその方程式の解に辿りつく為に幾らでも協力しよう。

 アビスがバイザーにファイナルベントのカードをセットするよりも早く、

ゾルダはマグナバイザーの引き金を引いた。

 幾千もの光条とミサイルが乱舞しながら、ロックオンしたターゲット目掛け

一斉に襲いかかる。

 ゾルダに数秒遅れ、アビスもバイザーにファイナルベントをベントインした。

「Final vent」 

 タイガを抱え、被弾しながらも少しでも射程範囲圏から逃れようとするアビスの

走る地面の下から、雄叫びを上げながらアビソドンが現れた。

「シャアアアアアアアアアア!!」

「アビソドン!俺達に構うな!ミサイルとビームを真っ向から相殺しろ!」

 主からの命令に従ったアビソドンは、その巨大な尾鰭で一瞬のうちに主と

その仲間をエンドオブワールドの射程範囲外へとはじき出し、シュモクザメへと

己の姿を変貌させ、ゾルダのビームとミサイルを受け止めながら、徐々に

マグナギガへと肉薄していった。


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