449:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 22:09:02.51 ID:Nkr8DRMT0
「喰らえ!」
ドラグセイバーの内側に潜り込んだ龍騎は、まず自分の膝による二発の
膝蹴りをリュウガのデッキへと見舞い、身体のバネを利用した頭突きを
リュウガの顎へと叩き込む。
激しく頭を揺らす頭突きのダメージを堪えることは容易い。
だが、いくらミラーワールドにおける制限時間が無制限とはいえ、リュウガの
デッキを破壊されてしまえば、その時点で城戸真一の敗北は決定する。
(なんて厄介な奴なんだ!)
リュウガとその契約獣ドラグブラッカーの攻撃翌力は、龍騎とドラグレッダーの
攻撃翌力よりも一段階上の数値を誇っていた。
カードも、契約獣の持つ力も全てが龍騎を上回っている筈なのだ。
自らに襲いかかる龍騎の渾身の右のストレートから始まる拳の乱打を両腕で
ガードし、リュウガはなんとか嵐のような猛攻を耐えきった。
龍騎は目の前に立つリュウガへと右、左、右斜め、左下段蹴り、前蹴りと
息もつかせぬ猛攻撃を仕掛ける。精緻かつ絶大な破壊力を誇る一撃を、リュウガは
その威力を既に知り抜いている。
なぜなら、龍騎とリュウガは表裏一体。全く同じ存在だからだ。
「ドラァッ!」
身体を捻った勢いそのままに龍騎は左回転に廻って胴廻し回転蹴りを放つ。
リュウガは慌てて頭部をガードするが、完全に蹴りの威力を消す事は出来ず、
右手に持っていたドラグセイバーを取り落としてしまった。
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