佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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448:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 22:08:23.26 ID:Nkr8DRMT0
「俺という最強のライダーの為の器となれ!」 

 狂戦士の如き強さを龍騎に見せつけたリュウガは、異なる色でありながら

真司と全く同じ声と姿、そして力と共に猛然と襲いかかってきた。

 空中で絡み合うドラグレッダーとドラグブラッカーも互いの主の意図する

戦いへと加勢する為に、我先にと地上へと駆けつける。

 全てを石化させる黒炎弾を放ち、龍騎を追い詰めるドラグブラッカーに

ドラグレッダーがすかさずその身を盾にし、龍騎を乱暴ではあるものの、

リュウガの近くへと放り投げる。  

「Strike vent」

「Strike vent」

 互いの契約獣が放った赤と黒の炎弾が龍騎とリュウガを吹き飛ばす。

「「がはっ!」」

 近くにあった未だに倒れずに直立する瓦礫の塔へ、二人のライダーは

激突した。

「あああああああああああああああ!!!」

「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 狂った様に叫び合う龍騎とリュウガは、互いを殺し、滅ぼしこの世界から

抹消せんとすべく己の持ちうる全ての命の炎を燃やしながら駆けだした。
  
「Sword vent」

 大上段に振りかぶったリュウガのドラグセイバーが龍騎の頭上へと

振り下ろされる。龍騎はその一撃を真っ向から受け止め、強引に自らの

体を左へ捻り、無防備なリュウガの下半身へとその刃を振り抜かんとする。

 しかしリュウガはあえて自らの身体を前進させ、龍騎へと衝突させる事により

龍騎の次の攻撃の一手を潰す事に成功する。

 吹き飛ばされた龍騎は防御の姿勢を整える暇も無いまま、一瞬で自分との

間合いを詰めたリュウガの斬撃を為す術もなく受け続けてしまう。

 一、二、三撃と振り下ろされ、滅多切りにされ続けた龍騎は敢えて膝をついて

項垂れ、無防備な頭部を差し出すことでリュウガに生じるであろう慢心を利用した

カウンターを放つ事にした。

 案の定、その誘いに乗ったリュウガはその頭部へと渾身の一撃を放ち、

龍騎の頭部を粉砕せんとする全力の一撃を繰り出す。

(いまだ!)

 至近距離から両手で振り下ろされたドラグセイバーの刃の下、両手持ちであるが

故に生じてしまった胴体と胸に生じた僅かな空間に龍騎は全身のバネを使い、

一気に飛び込んだ。


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