437:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 22:00:24.38 ID:Nkr8DRMT0
「ぐあああああ!!」
六弾目。遂に巨大な砲弾がタイガの左腕を直撃した。
デストクローの爪の部分を掠めた砲弾はそのまま爆発し、籠手を粉砕した。
「先輩!」
「佐野!あそこだ!撃て!」
半壊し、使い物にならなくなった左手の籠手を投げ捨て、着弾した左腕の骨が
折れていない事を確認したタイガは、微かに聞こえる機械音の方向を指し、
アビスにその場所にめがけて攻撃を仕掛けるように命令する。
「うおおおおおおおお!!」
アビスバイザーで限界まで圧縮された水の鎌鼬が、自分達を狙撃した何者かの
存在を遂に捉えた。
「ゴオオオオ....」
それはアドベントで呼び出されたマグナギガだった。
二つ名で鋼の巨人と称されるマグナギガは、その巨体故に機動性に著しく欠け、
攻撃の的にされるというデメリットを抱えていた。
しかし、その巨体を覆い隠せるだけの地の利があれば、充分にその重火力を
活かせる強みがある。更にAP6000という高い攻撃翌力と防御力を兼ね備えている
マグナギガにとってアビスバイザーの不可視の鎌鼬など豆鉄砲と何ら変わらない。
目的を果たしたマグナギガは、あっという間に姿を消した。
マグナギガが消え、次の攻撃に備える為の小さな余裕が両陣営に訪れる。
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