434:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:45:06.90 ID:Nkr8DRMT0
愛する唯一の肉親の存在を否定する香川の一言に、神崎士郎も憤怒を
露わにしながら自らの背後に控える忠実な手下達を呼び寄せる。
「いいだろう。香川英行」
「貴様の挑戦を受けて立つ」
その瞬間、香川邸のダイニングに三つの鏡が出現した。鏡の中には、
ゾルダ、リュウガ、オーディンの三人のライダーが集結していた。
「香川さん。俺は、アンタの言ってることが無茶苦茶にしか聞こえない」
リュウガが待ち受ける鏡の隣に立つゾルダの鏡の前に立った真司は
オーディンの前に立つ香川に声を掛けた。
「さっきのことだって、家族を救おうとすれば出来た筈なんだ」
「でも、アンタは英雄という幻想に囚われて、大切な家族を殺した」
「ええ。どうやら私は天才ではなくただのバカだったようですね」
「後悔もしているし、助けに行けば良かったとさえ思っています」
「しかし城戸君、私はね、今は家族の死を悼むことよりも...」
「目の前の頭のイカれた野郎をぶちのめしたい気分なんですよ」
今までとは正反対の性格に反転してしまった香川に思わず毒気を抜かれた
真司は、どうしたものかと思案にくれた末にゾルダの鏡の前から離れ、
香川の背後に立ったのだった。
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